新型コロナウイルス対策としての消毒・除菌ニーズ
2020年05月06日 14:59
新型コロナウイルス対策として、人の手指などの消毒にアルコール消毒液が多用されております。
その一方で、ドアノブや手すりなど身の回りの接触面の消毒に対しては、アルコールよりも次亜塩素酸ソーダ(次亜塩素酸ナトリウム)の方が、有効性が高いとされております。
ただし、これは金属部分を腐食させる可能性があることに加え、素手で触れると手荒れの原因になる場合があるため、使用場面によっては、安全性の高い次亜塩素酸水の活用が広がっております。
普段は浄水場などの消毒・殺菌に使われる次亜塩素酸ソーダは、一般消費者向け「ハイター」「ブリーチ」などの商品として販売されております。
新型コロナウイルス対策に使う場合は、濃度0・05%に薄めて拭き取り用に使うことが推奨されております。
品不足のアルコール消毒液や使い方に注意が必要な次亜塩素酸ソーダに代わるものとして注目されているのが次亜塩素酸水です。
これは、酸性電解水とも呼ばれ、専用装置で原料となる塩酸や食塩水を電気分解して生成します。
pH値は5・0~6・5、有効塩素濃度は10~80ppmで、次亜塩素酸ソーダより低濃度でもウイルスには有効とされております。
新型コロナウイルスはインフルエンザウイルスと同様、エンベロープと呼ばれる膜状の粒子構造を持つことから、次亜塩素酸水は有効であることが推察できると言われております。
また、次亜塩素酸水は除菌するとすぐ水になるため、目や口に入っても害はありませんし、「うがい」もでき、「手荒れ」もしないなど、利便性が高いのが特徴です。
ただし、次亜塩素酸水は食品添加物の殺菌料としては認められているが、薬事法の認可は受けていないため、消毒や殺菌効果をうたうことはできません。