介護職では生活できない?
年々、介護保険料が上がっているのを実感しているが、その一方で、介護職の慢性的な不足が指摘され、その対策として外国人を受け入れているが、言葉の壁もあってなかなか増えて行かないようだ。
介護職のなり手がいない、あるいは、直ぐに辞めていくその大きな原因は、仕事がキツイ上に、給料が安く、特に若い人は、生活するのが一杯で、とても結婚できるような経済状態にないことにあるそうだ。
厚生労働省の調査によると、福祉施設に勤務する常勤の介護員やホームヘルパーの平均給与は約22万円で、これは、全産業平均の約33万円に比較して11万円も低くなっている。ケアマネジャーですら約26万円と言うから、いかに介護職の給料が低いかが分かる。
また、非常勤ホームヘルパーの時給は1339円で、これは、全産業の1041円よりは多少高いが、訪問する軒数や実際に働く時間が限られているため、1日の平均労働時間は3.8時間、月平均労働日数は16.1日であり、これを1カ月に換算すると約8万程度にしかならず、全産業の約9万円に比べると1万円も少ない。
人間だれでも年をとり、いずれは、身体の自由を奪われ、介護される立場に立たされるのだが、こうした人たちの生活の手助けをする介護職は、非常に崇高なものではあるが、その苦労に報いるだけの収入が得られず、自分の生活が成り立たないのであれば、その心が砕けるも無理からぬものがある。
それでも頑張っているは、利用者の『ありがとう』の言葉で支えられているからだ。とかく、年を取ると頑固になり、他人の言うことを聞かずに、周りに迷惑を掛けがちだが、このような人達の犠牲に支えられていることに感謝しつつ介護を受けなれば、それこそ、バチが当たるだろう。
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