医療レーザー脱毛の回数に個人差があるのは

2022年01月13日 06:38

医療レーザー脱毛の効果が出る回数は、人によって違いがあります。

その主な理由は、

■毛周期のタイミングによる

人の体には毛周期と呼ばれる毛が自然に生え変わるサイクルがあります。

 このサイクルのなかでも、毛が成長する段階である成長期にレーザー脱毛をしなければ、効果は発揮されません。

そして、この成長期のタイミングは毛穴によって異なるため、1度照射したとしても成長期に入っていない毛穴があれば、再度毛が生えてきます。
 
このため、脱毛は毛周期のタイミングにあわせて何度か照射を行う必要があるのです。

■施術する部位による

 部位別レーザー脱毛の効果が出る、「セルフケアが不要になる」~「完全脱毛」の回数の目安としては、

全身・顔・Iライン・Oライン:約8~10回、お腹・背中:5~8回、ワキ・手足・お尻・Vライン:5~6回です。

特に、全身や顔などは脱毛に必要な回数が多いため、長期的に通院する必要があります。

 ■毛の質による

 脱毛で照射されるレーザーには、毛に含まれるメラニンに吸収されやすいため、吸収されたレーザーは熱へと変換されて発毛組織を破壊します。

毛が太く黒々としているほど吸収できるレーザーは多くなり、脱毛の効果が高まります。

逆に、吸収できるレーザーが少ないと脱毛効果は低くなります。このため、産毛の脱毛は回数を繰り返す必要があります。

 

 ■毛の太さ

 太い毛は、レーザーを吸収できる面積が大きいため、その分脱毛効果も高くなります。

また、毛量が多い、毛が濃い人も同様の理由で高い効果を得られますが、痛みを感じる場合があります。

■毛根の深さ

毛をつくる細胞をもつ毛根は、体の部位によって深さが異なります。

毛根が深いと、レーザーが行き届かずに十分な脱毛効果が得られない可能性があります。

ワキ毛は皮膚から2~3.5mmほどのところに毛根があるため、比較的脱毛がしやすいです。

しかし、口周りのひげや産毛は、皮膚から4.2mm~4.5mmと深いところに毛根があるため、熱量が毛根まで行き届かずに効果が薄くなります。

 このため、効果を得るためには何度も照射をする必要があるため、回数が多くなります。

 ■白髪・産毛

 メラニンが少ない白髪や産毛は、レーザーによる脱毛効果が低くなります。

特に、白髪はメラニンがほぼ無くなっている状態のため、基本的にレーザー脱毛はできず、ニードル脱毛のみとなります。

 ■肌の状態による

 照射されるレーザーは、皮膚に含まれるメラニンにも反応する場合があるので、日焼けや色が濃い部分があるときは効果が低くなってしまいます。

場合によってはやけどや痛みを感じるケースも多々あります。
 
 ■日焼けした肌

 日焼けした肌は皮膚のなかにメラニンを含んでいるため、レーザーが吸収されて痛みややけどを引き起こすことがあります。

肌に負担をかけないためには、レーザーの出力を落として照射するため、脱毛効果は半減します。このため、日焼けした肌の脱毛は回数が多くなります。

 

 ■あざや色素沈着がある肌

 

乳輪はもともと色が濃いことがほとんどなため、レーザーによる脱毛が難しいケースがあります。

 

 その場合は、ニードルによる脱毛を行うしかありません。

 

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